探偵ラリレロ −ぽぽちゃん遺棄事件

  • 2009/01/18(日) 21:44:43

その事件が起こったのは1月の寒い休日の午前中のことだった。

第一発見者は私、ふしぎ男。

むごたらしい事件だ!


被害にあったのは赤ちゃん人形の「ぽぽちゃん」
長女の代から使っているかなり年季の入った人形だ。
それがこの日は無惨にもハダカに剥かれて放置されている!

私はこの事件のナゾを解きたくて友人の彼を訪ねることにした。
彼は大学で助教授をしている、専攻は物理学だ。
人は彼を探偵ラリレロと呼ぶ!



「というわけで頼むよ。」

「人形の遺棄事件だろ? 私はそれほどヒマではないんだ。」

「それに、犯人捜しなどという非論理的なことには全く興味はない

「そう言わずに頼むよ」

「悪いが力にはなれそうもないな」

「そうか、残念だ。ウチにきたら料理の素人鉄人の新しい創作料理があったんだが・・・」

「何をしている?君の家に行くんだろ?早く来たまえ」

こうして、天才物理学者は事件に協力してくれることになった。


現場はソファのすぐ横だった。「ぽぽちゃん」はまだ横たわっている。見かねた捜査員がタオルを掛けてくれていた。

「どうだ?何か分かったか?」

「はっはっは・・・さっぱり分からない

「お前が現場を見ても何もわからん、か・・・」

ふしぎ一家は5人家族。ただし奥様はちょうど買い物に出ており犯行時刻の午前10時から11時の間は留守にしていた。(これは立ち話した近所の奥さんが証言している)

他に犯行時刻に家にいたのは三姉妹。今はそれぞれテレビを見たりお店屋さんごっこをやったりしている。

「時に聞くが・・・キミは犯行時刻に何をしていたんだい?」

「えっ!まさか私が犯人だなんて言うんじゃないだろうな。私はこんな酷いことはしない!」

「別にキミを犯人だと言っているわけではないが、関係者には全員話を聞く必要があるからね」

「・・・私は他の部屋でパソコンをやっていた。ブログをやっているので記事を書いていたんだ」

「ふふん。なるほどね。ところでキミは事件の第一発見者だったね。何時頃の事だい?」

「あれは、11時を過ぎていたな。 ちょうど記事を書き終えてこの現場に来て見つけたんだ。」

「そのとき何か変わったことは?」

「いや特に・・・。あ、そういえば!」

「そういえば?」

「やっぱり今日は寒いなと思った!」

「なるほど・・・面白い!実に面白い。

ふと私はぽぽちゃんの近くに落ちていたあるモノを手に取った。

ずんだプリッツ 東北地区限定ずんだプリッツ


「ふしぎ男くん、それは?」

「あ、これ? プリッツだよ。 東北地方限定なんだ。 ずんだ餅って知ってるか?」

それを見ていた学者先生は考え込んでいる。

容疑者は3人! いや、私も容疑者ということになっているらしいから4人だ!

いったい、誰が犯人なんだ?


長女か? 長女なのか?

次女ふしぎちゃんか? 次女ふしぎちゃんか?

三女か? 三女なのか?


その時!どこからかあのテーマ曲が流れ出した♪

と同時に、ラリレロ先生は、曇った窓ガラスに取り憑かれたように指で何かを書き始めた。

何やら数式のようだ・・・どんどん書いていく。ふしぎ男には意味が全然分からない。

そして・・・一通り式を書き終えた後、満足したようにうっすらと笑みを浮かべた。

「先生、何か分かったのか?」

まだ仮説の段階だ


その時!


ちょうど現場にやってきた三女がまだ放置されているぽぽちゃんを見て叫んだ!

「これ、○○(三女の名前)がやったんで!」

「へ?自分でやったの?」

「うん!(きっぱり)」

「・・・」

「やっぱり仮説は証明されたようだね」





こうして、事件は容疑者の自供により無事に解決したのである。

ふしぎ一家を襲った怖ろしい事件はあっけなく幕を閉じた。

ぽぽちゃんには、ちゃんと服が着せてあげたことは言うまでもない。

ぽぽちゃんに服を!


探偵ラリレロ、事件のナゾを解明したことは・・・

まだ無い。(爆!)

(終わり)

byもうラリレロ先生は呼ばないぞ!のふしぎ男

【あとがき】

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